Kings of Convinience, M83

iTunes Store適当巡りにて。

Kings of Convinience – Quiet Is the New Loud

ノルウェーのアコースティックデュオの2ndアルバム。3rdの『Riot on an Empty Street』がとてもよかったので購入。いろんな楽器が使われてる3rdと比べるともっと静かで地味。際だってキャッチーな曲もない。でも、実にすてきなアルバム。もうすぐ新作も出るらしい。期待。

M83 – Saturdays = Youth

「これを買ったユーザーはこちらの商品も……」って怖いね。フランスのエレクトロ・シューゲイザー・ユニットのアルバム。メンバーは現在ひとりしかいない。2008年リリースとはとても思えない80年代後期から90年代初頭なサウンドが実にはまっててかっこいい。時代錯誤? それがどうした。

Placebo – Once More With Feeling – Singles 1996-2004

Twitterはじめたらブログは告知ばっかりになるね。仕方ないね。

というわけで、サマーソニックにも来てたPlaceboのシングル集。買おうと思って買ってないシリーズ。90年代以降、洋楽(こういう区分も日本の音楽市場のあり方を象徴してると思うけど)のロックバンドは欧米での人気と日本での認知度にものすごい落差があることが多い感じ。Placeboはそんなバンドのひとつ。

ゴスなルックスから受けるイメージと違って、サウンドはいたってシンプルなギターロック。曲によってはエレクトロな要素も入ってたりする。かっこいい。もっと早くに買っておけばよかった。

ジーン・ウルフ 『新しい太陽の書』

『拷問者の影』『調停者の鉤爪』『警士の剣』『独裁者の城塞』の長編四部作。それに続編の『新しい太陽のウールス』を加えてウールスサイクルともいったりするらしい。

ファンタジーとSFが入り交じった、不思議で退廃的で陰鬱な世界観がすばらしい。全体像は漠然としてるし、そこら中に伏線と仕掛けが満載で読むのはかなり骨が折れるけど、意味のあるややこしさだ。よくこんなの書けるなあ。何回か読むのを推奨されてるのも納得。

ただ、『ケルベロス第五の首』もそうだったんだけど、物語では広大な世界が描かれてるのにどうしようもない閉塞感が感じられるのはなんでだろう。宇宙すら狭く感じられてしまうのは主人公の能力のせいなのか。

追記:閉塞感というよりは、個人の救済が外に追いやられちゃってる疎外感かもしれない、と読み返して思った。世界は生まれ変わるかもしれないけど……。

High Fader NIGHT vol.3にいってきた

High Fader NIGHT vol.3っていうシューゲイザーのイベントに行ってきた。チケットは完売だったそうで、club vijonは結構いっぱい。すばらしい。

いや、とにかく轟音轟音轟音でございました。箱の音響もすばらしかった。出演バンドはCruyff in The Bedroom以外知らないバンドばっかりだったんだけど、どれもほんとによかった! boyfriend’s deadとLemon’s Chairが特にお気に入り。あとmonocismの機材の多さにびっくり。

ポスト・ロックっぽい静と動のコントラストでアプローチするバンドが多い印象だった。正統進化するとそういう感じになるのかな、やっぱり。とにかく、ぼくはシューゲサウンドが大好きである、と再確認。ちゃんと靴を睨んでいかないといけないな、と。