GRADO SR60

GRAD SR60

ずっと気になってたGRADOのヘッドフォンを買ってみた。普通のシリーズでは一番安いSR60。使いはじめてまだ1週間なので最終的な結論は出せないけど(エージングは1週間で50%、完全に終わるには1か月くらいかかるとマニュアルにある)、ダイナミクスに敏感なとてもよい音がする。期待以上、驚き。

まず、見た目。事前の情報収集で作りの雑さにはあちこちで言及があったので、どんなもんかと思っていたのだが、思ったより普通。ちゃっちいっていうより、細かい仕上げを気にしてない。無骨。確かに1万円するヘッドフォンには見えないけど。作りのシンプルさは軽量化のためらしい。対照的にケーブルはごつい。

装着感。イヤパッドは普通のよくあるタイプに変更されたみたいで、サイトの写真の、評判の悪かった切り込み入りのものとは違う。耳を押さえるタイプなので、本体はすごい軽いけど、長時間の装着はちょっときつい。側圧の調整はヘッドバンドの金属フレームをぐいぐい曲げて行う。豪快。

で、音。最初はとにかく低音ばかり目立つのだが、しばらく使ってるとハイが出てきてバランスが良くなってくる。それでもまあ、低音寄り。でも、この機種の魅力はレンジの広さじゃなくて、ダイナミクスに対する反応。ソースの音圧感が非常にわかりやすい。コンプのかかり具合とかよくわかる。特にドラムのアタックの歯切れ良さがめちゃ気持ちいい。ロック向けっていうレビューが多いんだけど、ボッサなんかのアコースティックなソースもかなりいける。J-POPなんかの中域に音数が多くて音圧稼いでるソースだと、あんまり魅力がわかんないかも。解像度はイマイチなようで実は高い。リバーブのかかり具合とか、かなり生々しい。定位もいいと思う。モニターとしてもかなり優秀なんじゃないだろうか。自分の曲を聞いてるとミックスし直したくなってきて、とっても困る。

いろいろ個性的なヘッドフォンなんだけど、それは意味のある個性で、むしろ正しい方向性。よくある、ワイドレンジだけど作り物っぽく、コンプかけすぎみたいな平板な音のヘッドフォンではない。まあ、装着感だけはちょっとアレだけど。開放型で音はだだ漏れなのも用途を選ぶけど。ぼくは好きだぞ。

“GRADO SR60” への4件の返信

  1. うーむやっぱもう一回買おうかな。
    でも低音のミキシングが難しいんだよなあ^^;

  2. 思い切ってSR-125いってみっか!
    225と80は評価が低いんだよな。
    オレも店で聞いて、ちょっと意図してるポイントが分からなかったし、
    コストパフォーマンスも悪いように思ったぜ。

  3. おおう、ゴーゴー。ちょっとモデルの種類多すぎる感じはするよな。

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